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私たちの補聴器を本当に必要とするお客様のために

私たちがお作りする補聴器を本当に必要としてくれるお客様の応対に専念するために、いわゆる「客引き」行為は行っていません。ホームページにしても、かなり他店とは異なる印象をお持ちいただけるものと思います。ちょっと暑苦しそうで面倒くさそうな感じに…。決してワザとではないんですが、想いを形にしてみるといつもそういう結果になるのです。それは他店で解決できないお客様や全てを任せたいというお悩みのお客様の力になりたいと常に思っているからだと思います。

初めてのお客様も多いのですが、中にはご紹介やこのホームページを見て、困り果ててたどり着く補聴器経験者のお客様も多くいらっしゃいます。100%の満足感は差し上げられなくても、一つでもお客様が諦めていたご自身の限度を「できますよ。やりましょう。」という気持ちで、限界の壁を打ち壊して、受け入れてあげたい。

「これは作れないと言われた」、「すごく小さい!」など、お客様の反応は振り切った方向で取り組んでいる私たちの背中を押してくれる強い存在。お言葉をいただいた時は、「よし!」と、心の内で密かに一人喜びます。

先日も、あるお客様から「これは、手放したくない」というお言葉をいただきました。中々補正の難しい聴力のため補聴器の音はまだ仮合わせの状態ですが、この方は大切なお客様からのご紹介。なんとか一定レベルのご満足をいただけるように形にしたいと思います。

青山店の「あの」イベントがきっかけかもしれない。

Just earとのセットにお薦めしたい、ハイエンドWalkman(NW-WM1Z / WM1A)が発表されましたね。

Just earの開発責任者である松尾さんが、普段あまり表には出ない「中の人(主に松尾さんの知人のS社の開発者)」をお招きする開発者トークイベントを、Just earを発売した2015年に青山店では毎月開催していました。

その中でも、記憶に深く残るのは、Walkman開発責任者の面々が一堂に青山店に集まった1年前の開発者トークイベントです。小さな青山店内がキャパオーバーするほど、ポータブルオーディオに関心の高い方々が数多く聴講にいらっしゃいました。どんどんお客様が来店されるため、開発者に近い前方のお客様たちは自主的に体育座りになってつめていただくなど、想定を大きく上回る来場に一同驚いたものです。途中で入れ替わりはあるものの、常時60名程度はいらっしゃったように思います。

その時にはメディアの方々も参加されていたので、イベントの全体像のお話しは割愛します。以下の「関連情報」に掲載したAV WatchさんやPhile webさんの記事をご覧ください(記事内の当店のリンクはリニューアル前のもののため、リンク切れしております…)。

なぜ1年前のイベントのことを、もう一度ブログに書いているのかというと、今回のIFA2016(国際コンシューマ・エレクトロニクス展・ベルリン)で注目を集める新しいWalkman、あの青山店での開発者トークショーの時にお客様が要望したことが形になっている!!と思ったからです。あの時、あの時間を共有したお客様にはお分かりになりますが、次期ハイエンドWalkmanに対して、「この機能はいらない」「こんなものがほしい」など、皆さんマニアならではの意見をどんどん開発者にぶつけていましたよね。

Walkmanの開発責任者があれほど勢ぞろいしたイベントは後にも先にもないようです。更にあれほどのポータブルオーディオの猛者達と膝詰めで語り合ったのもおそらく初めてで、心に響く相当なインパクトを与えたものと思います。世界中の意見をもちろん集約したのでしょうが、あの時の皆さんの意見をかなり活かしてくれている、そう思います。

どのような商品でもマニアならではの意見が今後賛両論出てくるのでしょうが、まずはJust earのように「開発責任者の心意気」を感じられる苦労商品が生まれたことに対して、素直に喜びたいです。その片鱗に関われたであろうことに対しても…。

開催するのは色々とハードルが高そうですが、また青山店でWalkman開発責任者の佐藤さん達とお話しする機会が作れたら面白いですね。

【関連情報】

「本気めんどぐさ仕込み。」ってJust earのこと!?

Just earオーナーのお一人である、糸井重里さん。
初めてお会いした日の帰り際、お土産にいただいたジャムの瓶のラベルに笑ってしまいました。

「本気めんどくさ仕込み。」と書かれている…。

まるでJust earじゃないか!!
糸井さんならではの、おもてなしだったのか、たまたまだったのか…たぶん後者ですよね。どちらにしても、おひとりお一人全ての耳に本気モード120%超えで耳型採取に望むJust earへの私の関わり方。はっきり言って、ありえない程のめんどくささといったら、カスタムIEMでJust earの右に出るものはない。確実に世界一めんどくさい仕込みによって作られている。間違いない。

残念ながらこのジャム、(家族が先に召し上がっており…ほとんど全部)最後の一口しか食べられなかったものの、ゴロッとまるごと果実が入っていて、今まで味わったことのない美味しいジャムでした。ジャムに詳しくないこと、あまりジャムを食べないこと、最後の一口しか残ってなかったことなどなどが拍車を掛けたのか、とにかく驚きの美味。Just earへの評価として、お土産にくださったのか、たまたまの偶然だったのかはわからないけれど、なんとなく「めんどくさ仕込み認定証」をいただいたように勝手に感じた瞬間でした。

先日のお客様からのお声で、このJust ear的めんどくさ仕込みの価値は、分かる方にはわかってもらってるんだなと、思いました。この複雑極まりないJust earの耳型採取の話を聞き、そのお客様は「ここしかないと思った」…と思われたそうです。どこでもなんでも手に入る時代に、わざわざ東京の青山まで来ないと買えないとは、買う側のお客様も「めんどくさ」ですね。でも、作り手と買い手、双方が時間と労力をかけなければ手に入れることができないなんて、自分で言うのもなんですが、結構魅力的ではないでしょうか。

「ここにしかない。」忙しくしていると気づきませんが、日本で世界で、今現在私しかJust earの耳型は採取できない。すごい立場にいるんだなぁと、ふと思う。今後海外に出ていく時には弟子をとるのか、はたまた「めんどくさ仕込み認定証」らしきものを発行するのか…こうご期待(何も決めてませんが)。

<追伸>
ちなみに、この本気めんどくさ仕込みのほぼ日のジャム、2016年もの(おらがジャム・あんず)が発売開始されたようです。さっそく妻にコレとコレ注文しといてねと、伝言メールを送信してしまいました。
是非皆さんもご賞味あれ!!

▼ほぼ日のジャムのお店。(他のWebサイトに移行します)
http://www.1101.com/store/oragajam/

カスタムIEMに関わった経緯と今

ホームページをふと見てみようと、「東京ヒアリングケアセンター」と検索してみたところ、「東京ヒアリングケアセンター 青山店 インプレッション」など、カスタムIEM系の検索が多いのかなあという検索結果が出てきました。

そこで、あまり今まで語っていなかった、当店がカスタムIEMに関わった経緯から今日までのことを綴ってみたいと思います。

思い返せば、青山店開業当時の10年前、海外の有名なサーカス団からカスタムIEMの問い合わせがあったことが、カスタムIEMに関心を持ったきっかけだったかな、と思います…おそらく。当時は付き合いのあった同業者が国内唯一のメーカーではあったものの試作段階のため、取り扱えそうなメーカーは海外品しかない状況。しかし、取り扱いを考えて色々と当たってみるも、冷ややかな反応ばかり。

開業当時でもあったため一旦断念し、補聴器に専念しつつ、少し落ち着いたあたりでもう一度カスタムIEMをリサーチ。取り扱い一歩手前のところまでいった話があったものの、自分の考えに合わないと感じ、商談は終了。元々が補聴器屋であり、困っている人の役に立ちたいという一心で青山店を開業したためビジネスライクな話には全くピンとこず…という感じでした。

青山店は「たとえ業界の慣習は無視してでも、困っている人のためにするべきだと思うことをやりたいだけしつくす店」というのが私の考え。10年経過しても今も変わらずのコンセプトで、他店が真似できない(又は、しない…)ことの一つ。

そんな中、耳型採取の店舗探しに苦労されていたベンチャーのカスタムIEMメーカーが当社の開業当時と同じく大変な思いをされてるなと共感したところから、耳型採取を始めたのが本格的にカスタムIEMに関わったきっかけだと思います。現在に至るまで日本を代表するアーティストを多くサポートさせていただくことになったのも、このあたりから。リハーサルスタジオやドームの本番前のバックヤードで修正作業をしたのも、もう何年も前のことです。

そこからは皆さんご存じの通り、都内の耳型採取店が立て続けに耳型採取のみの対応を中止して、当店しか都内近郊では簡単に採取を受け付けてない…という事態に突入しました。全国から多くのお客様がいらっしゃいましたので、国内でも有数の耳型採取店だったかと思います。関わったお客様全てに良いカスタムIEMイヤホンが出来上がるように手を抜きたくないという気持ちで全てのお客様の耳に向き合い、一時は年間1000人ほどの採取をすることも。耳型採取については、濃密な数多くの研鑽を積みました。フジヤエービックさんやeイヤホンさんなどカスタムIEM専門のお店や、海外メーカーの代理店の紹介先を一手に受けたり、とても忙しい日々を過ごしました。今現在では代理店を通さないケースでも、直接海外の著名メーカーから指名が入るほどとなりました。完全に職人仕事であり、採取店が増えつつある現在でも贔屓にしていただけるお客様がいらっしゃる所以もこの経験にあると思います。この「職人仕事」については分からない方にはわからない話ですが、一言で言ってしまうととても簡単な仕事も、それを得るためには相応の労力と費用と時間を費やします。無断で写真や動画撮影をされてしまうことが稀にありますが、わかってもらえないのだなと思う瞬間です。

カスタムIEM用の耳型採取のみの仕事は、補聴器の業界では敬遠されがちで、これは今も変わりません。様々な理由があるためで、業界が古い体質だとかそういうわけでは全くありません。しかし、補聴器業界の協会の役員もしていたことから、カスタムIEM用に耳型採取をしていることには冷ややかな批判の声をかけられることもしばしばでした。業界の方針に逆らう気持ちはないものの、専門店が採取を辞めてしまっては、経験不足な兼業店が受け付ける負の連鎖になってしまうと思い、今現在まで続けています。カスタムIEMメーカーや店舗の中で、専門家による採取を推奨したり、顧客自身が自分で耳型を採取しないようにという注意事項を見かけますが、あれは何も決まりがなかった頃に、当店がカスタムIEM業界の将来を危惧して当時関わったメーカーや販売店そしてメディアに積極的に働きかけた結果によるものです。

そんな中、数年が過ぎ、ソニーエンジニアリングの松尾さんから耳型採取の依頼があったのが、Just earに関わった最初の一歩。Just ear発売開始の1年も前のことです。
開発前から途方に暮れそうな難題を持ち掛けられ、もう早くも3年目に突入。ついこの間までは生まれたばかりの子のように付きっ切りで寄り添っていましたが、ようやく少し補聴器にも目が向けられるようになりました。Just earのために一肌も二肌も脱いできたのは、カスタム業界で経験の少ないメーカーでありながらも、大きな可能性と松尾さんをはじめメーカーの方々に魅力があり、持ち合わせるもの全てを使い切ってでも飛躍できるように支えてあげなければと思う一心から。最初の国産メーカー立ち上げ時と同じ気持ちです。

思い起こせばこの10年でJust earの総販売代理店のような立ち位置にまで上り詰めてしまい、人生は面白いものです。

明日は夏休み明けの初日。補聴器でも9月からはかなり大きな飛躍をしそうなオファーがあり、今年はフルスロットルでこのまま年末まで駆け抜けることになりそうです。久々の連休で、長々ブログを綴ってしまいました。

数十年で初めてきちんと向き合った補聴器

本日の補聴器のお客様。

色々とお話を伺う中で、多角的に分析して適切な調整ができたと思います。数十年で初めてきちんと補聴器に向き合い、そして使うことができるかどうかが、今後の人生の分かれ目になるかもしれない。お話をうかがう中で、そう読み取りました。

重要な局面にいるこのお客様が次にお会いする時にどのような反応を見せるか、ハラハラでもあり、ドキドキでもある…。おそらく今日の反応からすれば、きっと大丈夫。1週間後にまたお会いするのが楽しみです。

補聴器最新情報fromアメリカ

アメリカの補聴器国際会議

「アメリカに来ることができて良かったー。バンザーイ。」と、喜んでいる写真ではありません。

社長菅野がアメリカから何かの暗号を伝えている写真です。補聴器の最新情報に関係するポーズなのでしょう。今のところ、入手したのはこの写真だけです。

追加情報が入りましたら、随時更新していきます。

Just ear青山勢の一日

aoyamazei_justearJust earが他のブランドと大きく異なる特徴の一つとなっていること、それは独自のコミュニティー「青山勢」があること。このところ、週末になるとこの「青山勢」の方々が青山店に集まり、Just ear試聴スペースで活動(占拠!?)しています。

試聴機を定期的に聴き比べたり、期間限定の試聴機を聴き比べたり、自作ケーブルを持ち込まれたり、お友達を連れてこられたり…ワイワイと楽しまれています。特に入会制度なども現在は無く、ふらりと試聴に来て、何度も通っているうちに…青山勢…このような感じです。

どの方が青山勢か、その見分け方は簡単です。質問をしなくても、Just earのことを話しかけてきてくれますし、質問をしたら、Just earの楽しみ方や機種毎の特徴などお話しが止まりません。「このケーブルを使うと音がガラッと変わった。」など、同じ目線でJust earを評価してくれます。(まだJust earをお作りになられていなくても、プロジェクトに興味をもって参加されている方もいらっしゃいます。)

先週から時々話題に上るのは「ソニーストア名古屋のイベントに行くのか?」というお話し。「行く!」というお声も耳に入っており、当日が楽しみです。関西など東京圏以外のお客様にもお会いできればうれしいですね。東京からのJust earチームは、おそらく少数チームになると思いますので、青山勢の方々のサポートに頼ってしまうかもしれません。よろしくお願いします!!

>青山勢のご紹介ページはコチラです。

アメリカから帰ってくる二人

一人は、社長の菅野利雄。
「ものすごい補聴器が登場するらしい。」「パラダイムシフトを起こすだろう。…」
短文のみで、ベールを包んだ表現を聞くものの、詳細はまだ不明。新しい情報を得るために、世界のトップ補聴器ディーラーが集まる国際会議へ渡米しています。

 もう一人は、私の大切な補聴器のお客様。
様々な業界著名人の補聴器を担当して来た中、唯一未だに高い緊張感が必要なお客様。いつも実力を見透かされているようで、全く気が抜けない。一台目の補聴器は高評価をいただくことはできなかったものの、買い換え時期となり、数ヵ月前から、次の補聴器のテストを開始。

一度目はイマイチな評価。

二度目に方針を替えて、チューニングしたところ、これがとても良い評価を得ることに…。
この方もアメリカで重要な会議があるとのことで、只今、渡米中。出国前に今回のチューニングに対するご評価をお電話で教えていただけるとは思ってもみなかった。世界を代表する日本人トップアーティストのお客様。
英語の会議でも無事効果が出て、また歓びのお電話をいただけるのか、ハラハラドキドキの日々が続いています。

そして、数日後に社長菅野が最新情報を片手に帰国予定。
ベストタイミングに新たな情報をお話しできれば、これ以上のことはありません。

Just earがもつ、秘めたる揺らぎ

当初の思惑が、必ずしもそれだけに収まらないこと。Just earの面白い一面だと思っています。「Club sounds」と命名しつつも、実はクラブ系以外のジャンルにも結構対応している…このことは既にご承知の方が多い事実の一つですね。どこまでJust ear開発責任者の松尾氏が意図して用意した幅で、どこまでが思わぬ展開になっているのか…私も定かではありません。

今回のソニーストアでの展開のために、チューニングを再検討して音決めを施されたという「SO1(エスオーワン)」。「JAZZやクラシックといったアコースティックな音楽にフォーカスし…。」という松尾氏のご説明の真意は如何に…。
ぜひこの週末にでも、ソニーストア名古屋でSO1の音を聴いてみてください。

「このプレイヤーで聴いてみたら、この曲もアリでは!?」と、いう、何か隠れたメッセージが用意されているかもしれません。ゲームのプログラマーが裏技(イースターエッグ)を隠しておくかのように…。昨夜、名古屋からの帰りの新幹線にて、松尾さんと話していた会話から私が読み取った勝手なメッセージ。(完全に非公式ネタ)

そろそろ補聴器のことを書きたいなと思っていたのに、またJust earのことを書いてしまった…。

Just earのフィッティング

私のJust ear

SNSなどでJust earはフィットが良いと評価される方が多いとのお声を耳にします。確かに、立ち上げ当初はtwitterなどのSNSでネガティブな評価があったものの、最近はほとんど目にしなくなりました。1年が経過してオーナーになられた方々の口コミ効果があるのかもしれません。頻繁にはチェックしていないので全ては把握していませんが…。

実はフィッティングの問題でお客様のJust earをメーカー送りにしたことは、まだありません。そもそも、修正のご依頼自体が稀なのですが、ご依頼があっても店舗で修正させてもらう対応で、ご満足頂いています。

ただし、完成品に手を加えるということは、手術で身体にメスを入れるのと同じ。処置したところは必ず痕が残る。そのため、できるだけ痕を小さくする方法を考えるために、お客様のJust earへ手を加える前に、まず自分のJust earに刃を入れることにしている。やりっぱなしで、きれいに整えていない部分もあり、私のJust earは満身創痍の状態…。削ったり、盛ったり、ピカピカになったり、曇っていたり…。(作業場に籠ってしばらく出てこない時は、こういう作業をしていたりします。)

でも、色々と手をかけているので、愛着を持てる良き相棒としてガシガシとハードに使用しています。お作りさせていただいたJust earが、お客様にとっても良き相棒になっていれば嬉しいです。

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