専務 菅野聡のブログ

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25周年のご挨拶と、臨時休業の今、そして動画公開について

緊急事態宣言が発令されてから、10日となりました。皆様、どのような気持ちでお過ごでしょうか。

本日4月17日は当社の創立25周年の記念日。私の両親が自宅の一室から始めて四半世紀の時が経過した記念すべき日です。記念すべき節目となるこの日に、店舗でお客様をお迎え出来なかったことは非常に残念です。ですが、今は「Stay home」。家にいましょう。

今回の緊急事態宣言の発令を受けて、補聴器専門店がどのように行動すべきなのか、悩みました。簡単に決めてしまえば「一斉臨時休業」ですが、難聴でお困りの方にとっては私達は必要です。とはいえ、通常通りにどなたでも受け入れてしまう営業をしてしまっては、私達にもお客様にも感染リスクが高まります。このため熟考した結果、店舗は全店臨時休業。補聴器の故障等「生活に著しく問題が生じる場合」に限り、修理受付のご対応のみ受付。対応するスタッフは私のみ。それ以外の音質調整などは一旦受付を見合わせ、外出自粛を図っていただくことに決めました。今回のような事態では、100%正解の行動は無いと思います。緊急事態宣言の初期段階においては「Stay home」をまずは第一に行動する。なんとか早く終息してほしいものです。

ちょうど当社の25周年の記念日である本日、Just earの公式動画も公開されました。私、菅野聡も出演しています。ご自宅で一息入れる際にでもご覧いただき、私が開発段階から関わり続けている「Just ear」について理解を深めていただければ幸いです。

「補聴器とマスク」、「渋谷で手作りマスク」

補聴器をしたままマスクを外す方法

補聴器とマスクを併用している状態

この時期、耳かけ型補聴器で気を付けなければいけないことは、マスクの正しい取り外し方をマスターすること。

補聴器をしたままマスクの下側のゴムを掴んだ状態

通常、マスクのゴムは耳の下から外します。

マスクのゴムが補聴器に引っかかってしまった状態

しかし、この外し方では、耳かけ型の補聴器では、マスクのゴムが補聴器に絡みます。

補聴器をしたままマスクを外すための正しい持ち方

補聴器を耳に掛けたまま、マスクのみ外す時は、通常とは逆の位置(上側)のゴムを掴んでください。

補聴器をしたままマスクを外すための正しい持ち方2

そのまま、マスクのゴムを上方向に引っ張って外すと、補聴器にマスクのゴムを引っかけずにマスクを外すことが出来ます。最初は違和感があるかもしれませんが、慣れると簡単にできますので、気を付けてみてください。音楽を聴くために使用する耳かけ型のワイヤレスイヤホンなども同様と思います。

渋谷で手作りマスクを

shibuya-sanで手作りマスク

今年は、新型コロナウィルス感染症の対策として、多くの方がマスクを使用しているため、マスクが不足しています。昨日の読売新聞の記事にマスクの自作記事がありましたが、読んでみると、東京ヒアリングケアセンター東急プラザ渋谷店が入っているビルのテナントが自作マスクを配布しているという記事でした。場所は東急プラザが入っている渋谷フクラス1階の「shibuya-san」というお店です。海外からの旅行者向けのお店です。早速本日伺ってみたところ、マスクの自作のためのワークショップも開催されているとお聞きしました。

shibuya-sanのマスクを装着した状態

装着してみたところ、肌あたりに少し硬さは感じるものの、サイズの合わない市販のマスクをするよりも良いのではないのか…と思う程に隙間の無い密着感がありました。おそらく生地はキッチンペーパーを代用されているのかなと思いましたが、中々の出来上がりで驚きました。生地も変えて自作してみても面白そうです。自宅で暇を持て余している子供たちに、教えてみようかなと思いました。皆さんも試してみてください。

補聴器で困っている方を、ゼロにしたい。

東急プラザ渋谷店

新年あけましておめでとうございます。過ごしやすい陽気が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。

2年の準備期間をかけて先月グランドオープンしました東急プラザ渋谷店が、現在私の中心的な活動拠点となっています。渋谷の店舗は一早く本日からオープンしています。ぜひお休みの間に渋谷付近にお出かけの際には、当店にもお立ち寄りください。

渋谷は広く情報を発信するショールーム機能も兼ね備えた発信拠点。青山はクローズドで落ち着いた対応が必要なお客様向けの完全予約制、大井町は地元のお客様をケアする曜日指定の店舗。各店舗が機能を分けて活動しています。

東急プラザ渋谷店は日本初のオープンスタイルの補聴器専門店です。店舗区画の約半分をオープンの展示フロアとして、ご来館のお客様に開放しております。ご相談をご希望のお客様には、補聴器のご相談から、フィッティング評価まで全て行うことが可能なバリアフリーの大型防音室も完備しています。補聴器の情報を今まで手に入れられる場所としては、補聴器業界や医療及び福祉関係のイベント等がメインであったと思いますが、目的をもって来場する限られた方が対象者でした。これに対し、東急プラザ渋谷店は全くの別目的で来館された方にも、広くオープンに展示を行っているところが、今までになかったところです。年中無休で、夜9時まで開いていますので、いつでも気軽に補聴器の情報に触れられる珍しい情報発信拠点になったと思います。

昨年はまず、東京ヒアリングケアセンターの世界観を知っていただくことを中心に展示をしました。今年からは更に補聴器や難聴、音など広く耳に関わる題材もテーマに取り上げて発信していきます。

渋谷で私たちが行っているのは、ほぼ大半が補聴器の啓蒙活動です。その一部のご相談者様への補聴器販売で経費を賄っています。啓蒙活動が大半であることから、私達が本来こうあるべきではないかと想ってきたことの全てを発信するようにしています。補聴器に対するイメージは、私見では、20年近く時が止まったままと思っています。補聴器の誤解を解くこと、補聴器専門店と補聴器技能者の地位向上、医療機関との連携の必要性など、全てを発信しています。ご来館のお客様から応援のお声や握手を求められたり、記念写真を撮られる方もいらっしゃることから、私達が販売目的の店舗と一線異なる活動を行っていることを、感じていただけたものと確信しています。

このブログでも長く発信し続けていますが、営利を第一にしてしまうと、あらぬ販売方向に舵が動きます。それは、お客様より私達の方が補聴器の知識が豊富なため、本来すべきことをしない方向にも誘導できてしまうからです。このため、営利企業ではあるものの、社会貢献を第一とし、その先に利益があるという思想をもって活動しています。安易な乱売はNGとしつつ、サービスの価値に見合わない廉価な販売もNGとし、社会性と営利企業としての活動性のバランスがもう一つのテーマとしています。

今の私を例えると「水を得た魚」。青山を立ち上げた14年前からしたかったことが、やっとできるようになりました。「補聴器で困っている人をゼロにしたい。」この想い一つで活動を続けてきました。

2020年は創業25年の節目の年。一人でも多くの方が、素晴らしい人生を過ごせるように、その懸け橋になれるよう、全速力で駆け抜けます。

東急プラザ渋谷