専務 菅野聡のブログ

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補聴器適合のための医療機関との連携

昨日、医療機関からの依頼で通われていた患者様の補聴器フィッティングが完了しました。
所要期間は3ヶ月。色々と課題の多いお客様でしたが、最終的にはご満足いただける状態となり、医療機関に対して販売後の報告書を作成し、全ての応対が完了しました。

ここ数年で知り合った先生から、患者様への補聴器フィッティングの依頼がこのところ急に増えているのを感じます。どうやって合わせていこうか、この状況では補聴器を販売しない方がいいのではないか…そんなところから考えて応対している私の姿勢が、ちょうど適合しているのかもしれません。
どうやって売ろうか…という一般的な考えが、良い意味で抜けているという見方もあります。
(抜けすぎてしまうと、ボランティアになりかねない職業でもあり、そこは一線を引いています。)

補聴器は医療機器であるため、医療機関との連携はよくあります。
掛かり付けや、過去に受診したことのある耳鼻科があれば、補聴器の適合のために、お客様のご高診依頼をします。

しかし、店舗からのお手紙を持参いただいても、中にはこちらに戻していただけず、出入りの補聴器業者に紹介してしまう医療機関もあり、なかなか日本に適切なシステムが機能しない原因の一端が見える時もあります。
以前のブログにも書きましたが、資格のポジションが低すぎるために、こちらのお客様をご紹介しているにも関わらず、このような事態を招いてしまうのだと思います。

そのような中でも、当店をよい紹介先とご信頼いただけている先生とは、これからも関係性を高め、聴覚ケアの可能性を追い求めたいと思います。

「人生、変わりますよね。」

医療機関からの依頼により、2月から開始した患者様に対する補聴器のフィールドテストが終了しました。

ご自宅、職場、帰省先…様々テストを繰り返し、トータルのテスト期間は44日間に。結果としては全て問題なくクリア。医療機関の評価も問題なく、ご購入の運びとなりました。

帰り際のお客様の一言。「聞こえると…人生、変わりますよね。」
その通りのお言葉です。お役に立てて良かったです。

テイラーメイドイヤホンの装着ワンポイントアドバイス

耳の型どりが必要なカスタムのイヤホンを初めてお耳に装着されるお客様の中で、時より装着があと一歩…の方がいらっしゃいます。画像付きでご紹介していなかったなあと思いまして、私のブログで掲載することにいたしました。

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時々ご相談を受ける中で、下のような装着をされている方がいらっしゃいますが、一か所装着が出来ていません。↓

Just earのサンプル1

正しい装着状態は、このようになります。↓

Just earのフィッティングサンプル2

違いは上部の突起している部分を装着できているところです。↓

Just earのサンプル3

この部分は人によって装着感が異なります。耳側の窪みが深い方は、イヤホン側の突起が大きくなります。密着感は高まりますが、少し入れにくい傾向です。耳側の窪みが浅い方は、イヤホン側の突起が小さくなります。装着はしやすいですが、この部分の密着度合いは少し下がります。

耳型を採取しないユニバーサルタイプのイヤホンでは、あまり使用しない部分のため、耳の中に入ればOK…と思われてしまうのだと思います。カスタムのイヤホンは、基本的に耳の窪み全てを覆いますので、この部分を忘れずに入れてください。