補聴器について

補聴器を2年使用して、今もご家族ともに満足

久しぶりにメンテナンスにご来店されたお客様とのお話し…。

聴力の観点から補聴器を使用しても来店時は筆談を併用しているのですが、今日は補聴器の感想を一枚の手紙として頂戴しました。その内容からは言葉の聞き取りに限界はあるものの、毎日を積極的に楽しまれていることが伺えました。2年経過した今も、当店でお作りされた補聴器が壊れず活躍している事がわかり一安心。メンテナンスの検査で補聴器に異常がないことも確認できました。

更に…以前の補聴器に比べて格段に生活が変わり、「聞こえに自信が持てるようになりました。」との感想。お母様からも今使っている補聴器はとても良いとのご評価をいただきました。

嬉しいですね。ご購入時と変わらずお客様が喜ばれている場面に立ち会えるということは。

新しい補聴器のご要望を受け、お使いいただけるものをお探しすることに。難易度の高いご要望のため、現在の補聴器業界の技術で対応できるかは検証が必要ですが、久しぶりにお会いし、今も積極的に生活を楽しまれている姿勢には深く感銘を受けました。

補聴器を使うまで40年

補聴器を使うまで40年。

これは私の伯父の話しです。親族が補聴器専門店を経営しているにも関わらずです。聴力を見るからには苦労したんじゃないかと思いました。…妻である伯母さんも。…おそらくお勤め時代の後輩の皆様も(その節はご迷惑をおかけしました)。

ただ、本人曰く「補聴器をつけてみたいという気持ちもあったが、補聴器は”老人のモノ”という強いイメージがあって抵抗があった」とのこと。私も何とかこのイメージを変えなければと思ってますので、この伯父の悩んでいた気持ちはよくわかりました。昔は性能も低く、サイズも大きかったですから、使う決心をするには今よりも更にハードルが高かったことでしょう。

この話、実は私の伯父に限ったことではありません。先日受けた、ある補聴器メーカーの研修では「補聴器を購入するまで平均7年の歳月がかかる」と発表していました。これは聞きにくいと自覚もしくは家族が気付いて、補聴器の情報を収集し、補聴器店に足を運び…。でも、本人が受け入れ出来ないと一旦検討をやめてしまう。この繰り返し…というものです。当店にも相談だけ、試聴までしてそれで終わりという方も時々いらっしゃいます。

口上手く話しをすれば「売る」ことは簡単ですが、使わなくなってしまう方も多くなりますから、俗に言う「セールストーク」は当店ではしません。

補聴器の受け入れが出来ていない方のやる気が少しでも上がるように、接客方法の見直しは常に欠かせませんね。

補聴器相談 良い評判を聞いて…

先日のこと、青山店に一本の電話が入りました。補聴器相談をご希望で、今まで色々と購入したものの、良く聞こえる補聴器が無いとのこと。「良い評判を聞いたので…」とお問い合わせの動機をお話しされました。

このようなお話しをお聞きすると、当店のお客様からのご紹介で「嬉しい」という気持ちと、お困りの状況を「なんとかして差し上げたい」というやる気でみなぎります。補聴器の選定やフィッティングが適していない場合もありますが、色々お使いになっていることを踏まえると、補聴器ではなくお客様の聞き取り能力に限界があるのかもしれません。

今週ご来店の予定。いかような状況であっても、現状よりも少しでもお気持ちが楽になるように応対したい。そう思っています。