専務 菅野聡のブログ
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※写真:ICチップ工場 ダンコテック社入口
オーティコン本社の近くにあるICチップ工場。補聴器の心臓部分を製作している非常に重要な施設です。工場内は女性のスタッフが多く、談笑しながら生き生きと仕事をされていました。
※写真:工場内の様子と女性スタッフ
静電気防止の白衣に着替え、工場内を見学。たくさんの機械が所狭しと並んでいます。補聴器の心臓部分がどのように組み立てられるのか製造過程を見て回りました。完成品は表面をコーティングされているため、内部がどのようになっているか見えないのですが、製造途中の内部を顕微鏡で確認することができ、とても興味深いものでした。
※写真左:クリーンルームを前に白衣を着用
※写真右:顕微鏡にて製造途中のアンプを観察
※写真:オーティコン本社入口
実際に補聴器を開発するオーティコン社の本拠地。コペンハーゲン郊外の、のどかな田園に建つガラス張りの社屋からは広大な緑の平野が見渡せ、非常に開放感があります。デンマークで働きたい企業の上位三社に選ばれるだけあり、時間や空間の縛りがなく、自分のペースで自由に仕事ができる環境が整っていました。
※写真左:オフィス
※写真右:会議室
オフィスの内部もガラス張りで、どこに誰がいるのかすぐにわかります。会議室には壁がなく、偶然通りがかった人がアイディアを出すこともあるとのこと。自由で交流しやすい環境からは、優れたアイディアが生まれやすいと考えているそうです。また、本社を世界地図に見立て、各部屋に国名が付けられているのも個性的。当日私達がセミナーを受けた会場はちょうど「JAPAN」でした。
※写真右:フィッティングルームでの説明
※写真左:サラウンドスタジオ
セミナーでは、無線技術の進化によって、いかに補聴器が人間本来の聞き取りに近づきつつあるか実演を交えた講義を聞きました。デンマークでも一日平均6時間、起きている時間の約3分の1はテレビを見ているというお話があり、テレビを聞きやすくするための開発にも力を入れているそうです。講師の方は、補聴器だけではなく無線技術を使った補聴システムの活用を薦めていました。当店でも試聴いただいたお客様からは非常に好評なのでこのお話には共感できました。
※写真左:測定の説明
※写真右:補聴器への耐衝撃テストを行う実験室
社内のツアーでは、音の方向感を研究するサウンドスタジオや試作中の補聴器をモニターの方に試し、効果を検証するフィッティングルーム、補聴器がどの程度の衝撃に耐えられるのかを実験する研究室などを視察しました。たくさんの技術者たちの力で、一つ一つの補聴器が制作されていることを改めて実感することができました。
昨日、テレビを見ていたところ、テレビ東京のカンブリア宮殿でOKストアが紹介されていました。OKストアにはオネスト(正直)カードという、商品の正確な情報を提供する制度があるそうです。
これは当店の経営理念と似通う部分だと思いました。
東京ヒアリングケアセンターでは「購入とサポート」のページで、下記のようにご案内しています。
「ご希望の製品に近い新製品の発表が事前に予測できる場合は、いち早くお報せし、発売までお待ちいただくこともございます。」
東京ヒアリングケアセンターでは以前からしていることです。
「補聴器を好き好んで身につける」という方は少ないものです。このようなことをお話しすれば、せっかく前向きに補聴器を付ける気になられたお客様の気持ちを削ぐことにもなりかねない。そしてお店にはご購入が先延ばしになることで、販売の機会を失うことにも繋がります。実際にそういう時もあります。良かれと思ってしたことが裏目にでることはとても辛いことです。ただ、新しい補聴器には、今できない問題が解決できているかもしれない。私は常にそう期待しています。
だからこそ、ご来店いただいたお客様には、お店にリスクがあっても最新の情報をお届けすることにしています。
最近このことに関連することがお客様との間でありましたので、また次回ご紹介したいと思います。