専務 菅野聡のブログ

デンマーク補聴器関連施設の視察(3/6) オーティコン本社を訪問

オーティコン本社

※写真:オーティコン本社入口

実際に補聴器を開発するオーティコン社の本拠地。コペンハーゲン郊外の、のどかな田園に建つガラス張りの社屋からは広大な緑の平野が見渡せ、非常に開放感があります。デンマークで働きたい企業の上位三社に選ばれるだけあり、時間や空間の縛りがなく、自分のペースで自由に仕事ができる環境が整っていました。

本社内のオフィスと会議室

※写真左:オフィス
※写真右:会議室

オフィスの内部もガラス張りで、どこに誰がいるのかすぐにわかります。会議室には壁がなく、偶然通りがかった人がアイディアを出すこともあるとのこと。自由で交流しやすい環境からは、優れたアイディアが生まれやすいと考えているそうです。また、本社を世界地図に見立て、各部屋に国名が付けられているのも個性的。当日私達がセミナーを受けた会場はちょうど「JAPAN」でした。

本社内のスタジオ

※写真右:フィッティングルームでの説明
※写真左:サラウンドスタジオ

セミナーでは、無線技術の進化によって、いかに補聴器が人間本来の聞き取りに近づきつつあるか実演を交えた講義を聞きました。デンマークでも一日平均6時間、起きている時間の約3分の1はテレビを見ているというお話があり、テレビを聞きやすくするための開発にも力を入れているそうです。講師の方は、補聴器だけではなく無線技術を使った補聴システムの活用を薦めていました。当店でも試聴いただいたお客様からは非常に好評なのでこのお話には共感できました。

測定と耐久テスト

※写真左:測定の説明
※写真右:補聴器への耐衝撃テストを行う実験室

社内のツアーでは、音の方向感を研究するサウンドスタジオや試作中の補聴器をモニターの方に試し、効果を検証するフィッティングルーム、補聴器がどの程度の衝撃に耐えられるのかを実験する研究室などを視察しました。たくさんの技術者たちの力で、一つ一つの補聴器が制作されていることを改めて実感することができました。