研究レポート

オーティコン 補聴器新製品発表会。今年は「見えない」がテーマ。

オーティコン補聴器発表会インティガミニCIC
オーティコン補聴器発表会会場


※写真:会場の東京国際フォーラム あいにくの雨の中、全国から多数の関係者が参加

本日は午前の営業を終え、有楽町の東京国際フォーラムにて開催されたオーティコン(デンマーク)の新製品発表会に出席いたしました。概要をレポートします。

オーティコンの今年のテーマは「見えない」。耳あな型補聴器から耳かけ型補聴器、そしてパーツに至るまで可能の限りを尽くして小型化を実施。

オーティコン補聴器発表会のテーマ


※写真:オーティコンから発表された今年のテーマ

特に小型耳あな型のインティガミニCICは今まで一枚の平らな板だったアンプを、折り曲げてまで小型化を実現した程の力の入れよう。



※写真:写真をクリックすると、拡大サイズでご覧いただけます
※写真左:小型に再開発されたマイク
※写真右:小型化のために折り曲げられたアンプ

インティガミニCICは今までの小型耳あな型補聴器を一新する驚きのサイズ。スライドを撮影した、下の写真でもお分かりの通り、目立ちやすい角度から撮影しても補聴器をつけていることが全く見えません。

※写真:写真をクリックすると、拡大サイズでご覧いただけます
※写真左:小型耳あな型補聴器のインティガミニCICの装着例
※写真右:装着例を拡大 補聴器を全く目視できない程、耳の奥にフィット

ただし、耳の奥の小さなスペースに収めるため、実際に製作が出来るのは、10人に2~3人程度の狭き門。製作可否の判断が重要になるため、ワークショップでは、耳のサイズ、採取後の耳型の計測、パスできる規定値の目盛りやその角度など、キーポイントを重点的に確認しました。

オーティコン補聴器発表会_ワークショップ
オーティコン補聴器発表会_社長との談話


※写真左:製作可否の第1確認 耳の大きさを計測
※写真右:製作可否の第2確認 採取した耳型の寸法を細かに計測

※写真:休憩中に、オーティコン木下社長(中央左)と弊社の代表(中央右)が談話

<あとがき>
補聴器の種類が年々増え続けていることで、解決できなかった症例を克服することが出来てきています。今回の「見えない」補聴器も必ずや多くのお客様のお悩みを解消出来る頼もしいバリエーションの1つになってくれるものと確信しました。しかし、どれほど良い製品をメーカーが用意してくれたとしても、最後にはお客様に応対する私たちが何を提案しどのように合わせていくのか、この技術が肝要であることに変わりはありません。

「小型=良い」と安易に考えず、大きい補聴器には大きい補聴器なりの理由があることも忘れないように、スタッフに新製品の技術訓練をする際には伝えたいと思いました。
(菅野 聡)

ドクターへの耳型採取の実技サポート

耳型比較

画像:補聴器の製作過程で、耳の型を採取したもの。

先日の日曜日、休日返上で耳鼻咽喉科医師の講習会にサポート要員として参加しました。補聴器販売店協会の仕事でこの時期の年中行事の1つになっています。耳型採取の実習にて数名の先生方を担当させていただき、耳の型取り点検とアドバイスをする役割。

今回担当させていただいたのは初体験の先生方であったため、まず事故を起こさないことが第一。年中行事ではありますが、何度担当しても社員教育とは違う緊張感があります。

写真の2個の耳型は左右別々のお客様のもの。若干撮影した角度は異なりましたが、耳のサイズに大きな個人差があることが分かると思います。

既成品のイヤホンが耳にピッタリしないのは、耳の大きさに個人差があるからです。

デンマーク補聴器関連施設の視察(6/6) 視察を終えて

取締役ソーレン・コールディング氏

※写真:取締役のソーレン・コールディング氏とともに

この視察の中で印象深かったのは、「デンマーク人は心が温かい」ということ。写真の方は現在取締役をされているソーレン・コールディング氏。数年前に、青山店にお越しいただいたことがあったため、思い切って「Do you remember me?」と声をかけてみたところ、なんと店名まで覚えていて、再会を喜んでくださいました。補聴器の音づくりは一筋縄ではいかないもの。そのためにはまず人を大切にしなければいけない。デンマークの人情に触れ、私たちもお客様とのつながりを一層大事にしていきたいと改めて感じました。