Just ear

アメリカから帰ってくる二人

一人は、社長の菅野利雄。
「ものすごい補聴器が登場するらしい。」「パラダイムシフトを起こすだろう。…」
短文のみで、ベールを包んだ表現を聞くものの、詳細はまだ不明。新しい情報を得るために、世界のトップ補聴器ディーラーが集まる国際会議へ渡米しています。

もう一人は、私の大切な補聴器のお客様。
様々な業界著名人の補聴器を担当して来た中、唯一未だに高い緊張感が必要なお客様。いつも実力を見透かされているようで、全く気が抜けない。一台目の補聴器は高評価をいただくことはできなかったものの、買い換え時期となり、数ヵ月前から、次の補聴器のテストを開始。

一度目はイマイチな評価。

二度目に方針を替えて、チューニングしたところ、これがとても良い評価を得ることに…。
この方もアメリカで重要な会議があるとのことで、只今、渡米中。出国前に今回のチューニングに対するご評価をお電話で教えていただけるとは思ってもみなかった。世界を代表する日本人トップアーティストのお客様。英語の会議でも無事効果が出て、また歓びのお電話をいただけるのか、ハラハラドキドキの日々が続いています。

そして、数日後に社長菅野が最新情報を片手に帰国予定。
ベストタイミングに新たな情報をお話しできれば、これ以上のことはありません。

Just earがもつ、秘めたる揺らぎ

当初の思惑が、必ずしもそれだけに収まらないこと。Just earの面白い一面だと思っています。「Club sounds」と命名しつつも、実はクラブ系以外のジャンルにも結構対応している…このことは既にご承知の方が多い事実の一つですね。どこまでJust ear開発責任者の松尾氏が意図して用意した幅で、どこまでが思わぬ展開になっているのか…私も定かではありません。

今回のソニーストアでの展開のために、チューニングを再検討して音決めを施されたという「SO1(エスオーワン)」。「JAZZやクラシックといったアコースティックな音楽にフォーカスし…。」という松尾氏のご説明の真意は如何に…。
ぜひこの週末にでも、ソニーストア名古屋でSO1の音を聴いてみてください。

「このプレイヤーで聴いてみたら、この曲もアリでは!?」と、いう、何か隠れたメッセージが用意されているかもしれません。ゲームのプログラマーが裏技(イースターエッグ)を隠しておくかのように…。昨夜、名古屋からの帰りの新幹線にて、松尾さんと話していた会話から私が読み取った勝手なメッセージ。(完全に非公式ネタ)

そろそろ補聴器のことを書きたいなと思っていたのに、またJust earのことを書いてしまった…。

Just earのフィッティング

私のJust ear

SNSなどでJust earはフィットが良いと評価される方が多いとのお声を耳にします。確かに、立ち上げ当初はtwitterなどのSNSでネガティブな評価があったものの、最近はほとんど目にしなくなりました。1年が経過してオーナーになられた方々の口コミ効果があるのかもしれません。頻繁にはチェックしていないので全ては把握していませんが…。

実はフィッティングの問題でお客様のJust earをメーカー送りにしたことは、まだありません。そもそも、修正のご依頼自体が稀なのですが、ご依頼があっても店舗で修正させてもらう対応で、ご満足頂いています。

ただし、完成品に手を加えるということは、手術で身体にメスを入れるのと同じ。処置したところは必ず痕が残る。そのため、できるだけ痕を小さくする方法を考えるために、お客様のJust earへ手を加える前に、まず自分のJust earに刃を入れることにしている。やりっぱなしで、きれいに整えていない部分もあり、私のJust earは満身創痍の状態…。削ったり、盛ったり、ピカピカになったり、曇っていたり…。(作業場に籠ってしばらく出てこない時は、こういう作業をしていたりします。)

でも、色々と手をかけているので、愛着を持てる良き相棒としてガシガシとハードに使用しています。お作りさせていただいたJust earが、お客様にとっても良き相棒になっていれば嬉しいです。