Just ear

今日の青山店は“キュンキュン”している。

昨日のメディア掲載(KAI-YOU)以来、Just earは問い合わせと来店、どちらも女子率が急上昇。結局、昨日は通常版の『女性限定「ちょっとゆったり試聴会」』が予約満席。緊急で追加した短縮版『女性限定「ちょっとゆったり試聴会・ミニ」』も、本日予約満席となりました。

どなたも、試聴後すぐに“キュンキュン”感が伝わってくる…。

皆さんに諏訪部順一さんの歌声をJust earで聴いた感想を伺ってみると、「身体にまとわりつく感じ(良い意味で)」、「すごく近くにいる」とのお声ばかり。女子ではないのでわかりませんが、推測するに「抱きしめられて、耳元でささやかれている。」そんな感覚なのではないか…と、ふと思いました。

もしこの感覚が正しければ、ディスプレイ無用のヴァーチャル・リアリティー(VR)。目を閉じて聴くのが良さそうです。

諏訪部さんがファンの方にはできるだけ良いイヤホンで聴いてほしいと思われているのは、そうすると「すごく近い距離で会える」ということなのではないでしょうか。こちらも推測意見ではありますが…。それであれば、30万円のMH1であったとしても、けっして高くはないかもしれない。

この良い声を、どうやって、求めるファンのもとへ届けるのか。
良い音源があり、再現能力の高い音楽プレイヤーがあり、リアリティーを追求するイヤホンがある。今日はカスタムの世界をほとんど知らなかったり、音楽プレイヤー自体をお持ちではない方も多々いらっしゃいました。

明日の試聴会では音楽システムのおすすめなど、少人数の会ならではのサポートをしてあげると喜ばれるかもしれませんね。諏訪部さんとのヴァーチャルな時間を邪魔しないように、明日も適切な距離感で応対したいと思います。

青山店の「あの」イベントがきっかけかもしれない。

Just earとのセットにお薦めしたい、ハイエンドWalkman(NW-WM1Z / WM1A)が発表されましたね。

Just earの開発責任者である松尾さんが、普段あまり表には出ない「中の人(主に松尾さんの知人のS社の開発者)」をお招きする開発者トークイベントを、Just earを発売した2015年に青山店では毎月開催していました。

その中でも、記憶に深く残るのは、Walkman開発責任者の面々が一堂に青山店に集まった1年前の開発者トークイベントです。小さな青山店内がキャパオーバーするほど、ポータブルオーディオに関心の高い方々が数多く聴講にいらっしゃいました。どんどんお客様が来店されるため、開発者に近い前方のお客様たちは自主的に体育座りになってつめていただくなど、想定を大きく上回る来場に一同驚いたものです。途中で入れ替わりはあるものの、常時60名程度はいらっしゃったように思います。

その時にはメディアの方々も参加されていたので、イベントの全体像のお話しは割愛します。以下の「関連情報」に掲載したAV WatchさんやPhile webさんの記事をご覧ください(記事内の当店のリンクはリニューアル前のもののため、リンク切れしております…)。

なぜ1年前のイベントのことを、もう一度ブログに書いているのかというと、今回のIFA2016(国際コンシューマ・エレクトロニクス展・ベルリン)で注目を集める新しいWalkman、あの青山店での開発者トークショーの時にお客様が要望したことが形になっている!!と思ったからです。あの時、あの時間を共有したお客様にはお分かりになりますが、次期ハイエンドWalkmanに対して、「この機能はいらない」「こんなものがほしい」など、皆さんマニアならではの意見をどんどん開発者にぶつけていましたよね。

Walkmanの開発責任者があれほど勢ぞろいしたイベントは後にも先にもないようです。更にあれほどのポータブルオーディオの猛者達と膝詰めで語り合ったのもおそらく初めてで、心に響く相当なインパクトを与えたものと思います。世界中の意見をもちろん集約したのでしょうが、あの時の皆さんの意見をかなり活かしてくれている、そう思います。

どのような商品でもマニアならではの意見が今後賛両論出てくるのでしょうが、まずはJust earのように「開発責任者の心意気」を感じられる苦労商品が生まれたことに対して、素直に喜びたいです。その片鱗に関われたであろうことに対しても…。

開催するのは色々とハードルが高そうですが、また青山店でWalkman開発責任者の佐藤さん達とお話しする機会が作れたら面白いですね。

【関連情報】

「本気めんどぐさ仕込み。」ってJust earのこと!?

Just earオーナーのお一人である、糸井重里さん。
初めてお会いした日の帰り際、お土産にいただいたジャムの瓶のラベルに笑ってしまいました。

「本気めんどくさ仕込み。」と書かれている…。

まるでJust earじゃないか!!
糸井さんならではの、おもてなしだったのか、たまたまだったのか…たぶん後者ですよね。どちらにしても、おひとりお一人全ての耳に本気モード120%超えで耳型採取に望むJust earへの私の関わり方。はっきり言って、ありえない程のめんどくささといったら、カスタムIEMでJust earの右に出るものはない。確実に世界一めんどくさい仕込みによって作られている。間違いない。

残念ながらこのジャム、(家族が先に召し上がっており…ほとんど全部)最後の一口しか食べられなかったものの、ゴロッとまるごと果実が入っていて、今まで味わったことのない美味しいジャムでした。ジャムに詳しくないこと、あまりジャムを食べないこと、最後の一口しか残ってなかったことなどなどが拍車を掛けたのか、とにかく驚きの美味。Just earへの評価として、お土産にくださったのか、たまたまの偶然だったのかはわからないけれど、なんとなく「めんどくさ仕込み認定証」をいただいたように勝手に感じた瞬間でした。

先日のお客様からのお声で、このJust ear的めんどくさ仕込みの価値は、分かる方にはわかってもらってるんだなと、思いました。この複雑極まりないJust earの耳型採取の話を聞き、そのお客様は「ここしかないと思った」…と思われたそうです。どこでもなんでも手に入る時代に、わざわざ東京の青山まで来ないと買えないとは、買う側のお客様も「めんどくさ」ですね。でも、作り手と買い手、双方が時間と労力をかけなければ手に入れることができないなんて、自分で言うのもなんですが、結構魅力的ではないでしょうか。

「ここにしかない。」忙しくしていると気づきませんが、日本で世界で、今現在私しかJust earの耳型は採取できない。すごい立場にいるんだなぁと、ふと思う。今後海外に出ていく時には弟子をとるのか、はたまた「めんどくさ仕込み認定証」らしきものを発行するのか…こうご期待(何も決めてませんが)。

<追伸>
ちなみに、この本気めんどくさ仕込みのほぼ日のジャム、2016年もの(おらがジャム・あんず)が発売開始されたようです。さっそく妻にコレとコレ注文しといてねと、伝言メールを送信してしまいました。
是非皆さんもご賞味あれ!!

▼ほぼ日のジャムのお店。(他のWebサイトに移行します)
http://www.1101.com/store/oragajam/