調整とメンテナンス

ドライケースの乾燥剤交換の目安と確認方法

皆さま、覚えていらっしゃますか?

ドライケースの中に入っている乾燥剤の交換目安は、ケースをひっくり返すと四角いシールが貼ってあり、この色が購入時は青色で、交換時期になると薄いピンク色にかわってきます。冬場は、外と室内の温度差で耳かけ型補聴器のチューブに、結露による水滴がたまりやすくなります。水滴は補聴器の故障原因や、十分な聞こえの効果が発揮されません。

ぜひ、お手持ちの乾燥剤の底シールをご確認ください。写真は左が新品の青色シール。右にいくほど日数が経過し、色が薄くなります。

乾燥剤の交換目安

補聴器の調整は音だけではない。自声のくぐもり感を解消した耳栓の修正とは。

本日ご来店されたこのお客様はオーダーメイドの耳栓を耳かけ型のイヤーサポーター(補聴器)に取り付けてご使用されています。

耳かけ型のイヤーサポーター(補聴器)には、既製品の丸い耳栓の他、オーダーメイドの耳栓もあります。オーダーメイドの耳栓はシリコン材を耳に流し込んで、耳の型を採取して製作します。もちろん危なくないように、しっかり鼓膜を保護してから歯形を取るような感覚で耳の型を採ります。

この耳型から耳のサイズに合ったオーダーメイド耳栓を専門のメーカーで製作します。出来上がった耳栓をイヤーサポーター(補聴器)に取り付ければ完成。

本来であれば、ぴったりしたものが出来上がると思われますが、実は完成までに修正を加えるため実際に出来上がった時には、きつさ、緩さなどの違和感が起きることがあります。

今回のお客様の場合は左耳のみ、自声のくぐもりを感じられていました。耳のフィット感を拝見したところ、第一印象はジャストフィット。しかし、お客様の感覚ではちょうど良い位置は少し手前に引いた状態とのこと。お耳を注意深く拝見したところ、もう少しオーダーメイド耳栓の形を修正したほうがよいことが分かりました。

「この辺があたっている。」など、気になる部分を伺いながら、徐々にサイズ調整。何度か修正をしたところ、症状は大幅に改善しました。

「こんなもんかなと思っていた。連絡をもらって良かった。」との嬉しいお声をいただきました。現状でも上手にご使用されていましたが、専門店として更なるフィット感の追求を実現。
笑顔でお見送りできました。

もし補聴器で同じようなお悩みをお持ちでありましたら、是非ご相談ください。

補聴器の故障判断! 新品電池なのに音が出ない!?・・・・その前に!

イヤーサポーター(補聴器)は空気電池という電池で動いています。この電池は空気を吸って発電します。
新しく使用する時は空気の取り込み口に貼ってあるシールを剥がし使用します。

先日、ご来店されたお客様でこんなハプニングがありました。
修理品の受け取りにご来店されたお客様。お持ちの電池パックから1粒電池を出して早速シールを剥がして使用されました。
でも、修理から戻ってきたイヤーサポーター(補聴器)なのに、音が出ません。

皆さん、同じようなご経験ありませんか?
「はい。」とお答えの方は、電池からシールを剥がしたら1分程度使用せず、電池をそっとしておいてください。

実は空気電池が安定して発電するためには、シールを剥がした初回だけ十分に空気に触れさせてから、使用する必要があるのです。すぐに使用しても使えることもありますが、もし、新品の電池にしてもイヤーサポーター(補聴器)から音が出ない時は、このワンポイントアドバイスを思い出してください。