専務 菅野聡のブログ

まじめに、愚直に。

新型コロナウイルス感染症による臨時休業から、営業再開して2カ月弱。 感染の再拡大が予想よりも早かったため、メディアでは今もコロナ関連が取り上げられている。

先日、観たテレビは、ペスト菌についての番組。 歴史を振り返ることができ、科学も進歩しているものの、人の行動はなかなか変わらないものなのだと思った。

ペストは世界的権威であった北里柴三郎博士がペスト菌を見つけ、 日本でも感染が拡大した際には撲滅に尽力されたというお話。 ペスト菌を特定し、菌の特性も分かったものの、大黒天の使いである「鼠」の駆除に抵抗する当時の人々や、職を失うことを恐れて感染を隠す人々など、人の意識や行動を変えることから地道に始める必要があったというもの。

以下のことは、今、東京ヒアリングケアセンターが取り組んでいることと、同じと思った。

「人々の意識を変えるために、冊子で予防法の啓蒙を行い、ライフスタイルを変える。抵抗性をなくすだけの知識・理解を根気強く訴えていく。成し遂げた時、感染症の撲滅に繋がる。」

「補聴器で困っている人をゼロにしたい」というのが東京ヒアリングケアセンターの目標。 補聴器はできれば使いたくないという、人々の気持ち。そして安易に手を出すだけでは、満足した音は得られないという、一癖も二癖もある、聴力を補正する難しさ。

これらの問題に対して、オリジナルのパンフレットやWebサイトで広告性のない情報を提供し、見て触れて体験する中で今の補聴器を学ぶことができる東急プラザ渋谷店の取組み。困っている方の気持ちが「やってみようかな」と次のステップに移行したら、補聴器の検証を4つのステップで行う専門の導入プログラム。

ただ、愚直に、まじめに、今のまま、仕事に邁進して方向性は間違ってないなと思った。

本日、朝日新聞で以前に受けた取材記事が掲載され、早速問い合わせの電話が鳴った。このようなところからでも、地道に取り組んでいきたいと思う。