専務 菅野聡のブログ

耳型の研究と補聴器

歯に銀歯などの詰め物をするとき、歯型を採りますよね。
補聴器(イヤーサポーター)も同じです。
補聴器を製作する時には 耳にしっかりフィットするように耳型を採ります。
この耳型の技術は奥が深く、ただ補聴器のフィット感を良くするだけでなく
形を作り変えることによって、聞こえ方まで変化させる効果もあります。

そんなことから、時々休日を合わせて行っている社長との「研究会」ですが
昨日は「耳型採取」を取り上げることにしました。

まずはシリコン材を適度に混ぜ合わせます。

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このシリコン材を注入器で耳の中に流し込みます。
シリコン材が固まるまで数分ですので素早い作業が必要となります。

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シリコン材が固まるまで数分お待ちください。

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数分後シリコン材が固まったあと耳から取り出して完了です。

下の写真は耳からシリコン材を取り外したところを撮影したものです。
白いスポンジはシリコンの浸入から鼓膜を保護するために事前に耳に詰めておきま す。

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補聴器のお客様と応対する中で発生する日頃の問題を出しあいながら、検証を重ねました。
この型取りは音でいうところの「hi-fi(ハイファイ)」のように、
忠実に耳の形を 採取することが目的です。

とても繊細な作業のため細心の注意が必要とされますので、
是非熟練した技術をもつ 当店にお任せください。

製作する製品に合わせて微妙に採取する方法が異なり、声のひびき感こもり感など
しっかりと耳にフィットしていないと不具合が起きます。
補聴器を使用して耳が痛い、入れにくいなどの問題を抱えていらっしゃる
補聴器ユーザーの方々には、耳の型を採り直すことをお薦めします。